卒論の資料のために弘前市立図書館に行ったが、休館日だったため、急遽、弘前観光をすることになった。弘前城を見た後に向かったのは、世界遺産の白神山地だ。
ジブリの森
弘前城を見た後は、弘前市内から小一時間かかる白神山地に行くことにした。白神山地は世界自然遺産に登録されている世界最大規模の原生ブナ林だ。宮崎駿監督が、「『もののけ姫』で大いに参考にした」と言っている場所だ。一度でいいから来てみたかった。本来は来るはずはなかったのだが(弘前市立図書館が休館日だった)、急遽来ることができてよかった。
車を停める場所に行く間には何度か鹿とサルと遭遇した。この辺りではそのくらいは普通なのだろうか。弘前市街地から1時間ほどで、白神山地の観光向けの駐車場に到着した。その時、時刻はもうすでに16:00前だったので、あまり森の奥までは歩くことはできないが、それでも白神山地を散歩してみたかった。
近くの案内所で地図をもらって、散策コースを案内してもらう。「あまり遅くまで森にいるとクマに出会うことがあるので気を付けて下さい」と言われ、少し怖気づいたが、ここまで来たのなら行くしかない。
遊歩道が整備されていて、そこは一般の人でも手続きなしで立ち入ることができる場所だ。森の奥の滝のコース(暗門の滝など)に行く場合には入山手続きのようなものが必要らしい。僕は半袖のTシャツにサンダルだったので、遊歩道でも限界だった。
一人きりのブナ林
時間が遅かったことが幸いしたか、自分以外の人はほとんどいなかった。いつ動物が出てもおかしくないという恐怖はあるが、ブナ林の空気を独り占めできるのは幸運だった。
匂い、音、すべてが心地よかった。これは言葉では表せない。大したものではないが動画や画像を貼っておくので、これで白神山地の雰囲気を感じてもらいたい。
白神山地を一望できる「津軽峠」
散策コースから車に戻った後は白神山地を一望できる津軽峠を目指す。日が暮れるまでもう時間がない。急いで山頂に向かう。
だが、道路は舗装されておらず、思ったように車は進まない。ジムニーのような悪路走行に強い車なら良いのだが、コンパクトカーでは進むのが難しい。40分くらいゆっくりゆっくりと山道を登ってやっと峠に到着した。
風の音がうるさい。もう太陽は山の方に傾いている。うっすらと辺りは明るいが、もう暗くなるのも時間の問題だった。
津軽峠からは『もののけ姫』のオープニングに出てきそうな山々が一望できる。
しばらく白神山地を眺めていると吹き続けている強風に雨が混ざってきた。暗い山道に加えて雨は勘弁だ。急いで車に戻り、登ってきた道を再び下った。
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