日本海側から攻める東北旅行④~京の香りのする町で苦い寿司を食す~

東北紀行文

温泉から出ると酒田に向かう。




せっかく日本海寄りに来ているのだからという想いから、寿司を食べることにした。

カウンターの寿司だ。
とは言っても、実際は一人なのでカウンターに案内されただけで、ただの回転寿司なのだが。

しかし、普段友人と行く「くら寿司」や「かっぱ寿司」・「スシロー」とは違う。値段設定が高めのお店だ。


少し気取って入ってみたものの、一皿がワンコイン位する店で、財布が気になり、とてもじゃないが好きなものを食べられる状況ではなかった。


結局おなか一杯にもならず、あまり食べたいネタも食べられずに早々とお会計をお願いした。


きっと店員側もバカにしていただろう。夜の時間であんなに滞在時間の短い客がいるだろうか。


金がないというのはなんて虚しいことか。世の中は結局金だ。ただ、自分の中は金だけではない。こう自分に言い聞かせている。


お金がすべてになってはいけない。だが、お金はあれば困ることはない。大金持ちには慣れなくても、せめて自分の食べたいものを、食べたいときに食べたいだけ食べれるくらいにはお金がないと人生寂しいと心底思った。


しばらく4皿で1400円のレシートは自分への見せしめとして保存しておこう。山形まで来て、ずいぶんと情けない思いをした。



その寿司屋の後に来たのがこのスタバなのだ。

時系列順に書いて、やっと話がスタートまで戻ってきた。


長い一日だった。移動距離もまたなかなかのものだ。

一人の旅もいいが誰かいないと少し寂しい気もする。


寿司屋での屈辱的な思いと、どこからともなく襲ってくる謎の寂しさに耐えながら今夜も車の中で眠ろうか。


明日行くのは美人の多い秋田県だ。また気を取り直して楽しもう。


そろそろ22:00を過ぎたので、車を停められる場所を探さなければ。この続きの内容はまた明日、福島は喜多方の祖母の家で書いているだろう。


それでは今回はこのあたりで、おしゃれなスタバを後にしよう。

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