不思議な町、女川での夜①~駅の温泉と漁港の釣り人~

東北紀行文

この日は一日岩手を観光した後、国道45号線で宮城まで南下してきた。

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四度目の女川

女川にはさくらプロジェクトで三回訪れている。毎度思うが、女川は被災地の中でもなにか他とは違う空気が流れている気がする。

さくらプロジェクトで毎年訪れていたのは石巻市の大川小学校や閖上地区だ。どちらも工事車両が出入りしていて、まだまだ復興の途中という感じがする。

女川ももちろんまだまだなのだろうが、駅前がとてもきれいでそこにいる人もなんだか明るくて、少しだけ違って見えるのだ。あくまで僕の感想にすぎないのだが。

駅の中にある温泉「ゆぽっぽ」

今回は女川駅にくっついている温泉を利用した。「女川温泉ゆぽっぽ」という名称らしい。

20:00について、すぐに温泉へと向かった。駅前と同様に、中もとてもきれいで、お土産売り場の一階を通り抜けて二階に階段を上ると浴場になっている。脱衣所からトイレから何からなにまでキレイで、町の公衆浴場とは思えない。

風呂の中にも洗い場は結構な数が用意されていて、なんだかスーパー銭湯のようだが、泉質はちゃんと温泉らしい。たまたま口に入ったお湯は少ししょっぱかった。

女川駅の駅舎。写真左が温泉施設になっている。

漁港でのコンビニ飯と釣りのおじさん

温泉を出た後は、女川駅前のお店の前を抜けて、漁港の方へ歩く。駅前はスケートボードの練習をしている若めの人たちなどでまだまだにぎわっていたが、港の方に来ると一気に静かになる。昼は岩手県の宮古で豪華な海鮮ちらしを食べたので、夜は節約しようと思い、ファミリーマートで適当におにぎり買って、港に座って食べた。

漁港で食べるコンビニ飯。一応地域限定のはらこめしだ。

漁港をしばらく歩いていると釣りをしている人に出会った。話を聞くと、名取から来ている人だそうだ。よく二人で夜釣りをするがここへ来るのは初めてらしい。

釣れた魚を見せてもらうと、二匹のアナゴがバケツに入っていた。

 僕 「釣りは楽しいですか?」
釣り人「やめらんないねぇ」

 僕 「釣りのどんなところが好きなんですか?待ってる時が楽しいっていう人が知り合いにいますけど」
釣り人「いやぁ、やっぱり釣れた時が一番楽しいよ。これこの前釣った魚!」

おじちゃんが見せてくれたスマホの画像はには左手にかなり大きな魚が握られていた。

この後も釣りのコツや楽しさをいろいろと教えてもらった。潮目が変わるときが釣れるときらしい。

そんな話をしていると、もう一人のおじちゃんの釣り竿が動いた。糸を挙げると先端に手のひら位の魚がくっついていた。

その時の様子を動画で撮らせてもらったので、ここに貼っておこう。

釣れたところも見れたので、そこで挨拶して車に戻った。釣りってやっぱり男の趣味って感じで恰好いい。なんだか今日は、朝、遠野で会ったバイク乗りのおじさんやこの釣りのおじちゃんや、格好いい男の人に会った一日だった。


遠野で会った格好いいおじちゃんのことはこの記事に書いてます。
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