日本海側から攻める東北旅行②~【三国峠越え】群馬→新潟~

東北紀行文

一日目(実質二日目)の朝、前日は冬の赤城山との苦戦のせいで4:00就寝だったのだが、意外にも8:00に起きることができた。

脚は伸ばせるものの、車中泊だとやはり眠りが浅いのだろう。

窒息防止のために空けていた車の窓の間から入ってきた肥やしの匂いも、早起きを助けてくれたのかもしれない。



トイレや身支度を済ませて景色を見ると、大きな山が二つ見える。調べてみると榛名山と赤城山らしい。

群馬県民にとって大切な上毛三山のうちの二つが良く見える。良い場所に泊まったようだ。

もう一つの妙義山にも機会があれば行ってみたいと思う。

おそらくこれが榛名山だろう
前日の夜に苦しめられた赤城山

群馬から三国峠へ、日本海側へと向かう

道の駅を出発してからも、しばらくは榛名山が良く見える。赤城山は背中側なのですぐにお別れとなってしまった。

山を下って渋川という地名を抜け、榛名山の奥に見える雪山に向かって車を走らせる。

右側には利根川が流れていた。まだ車の進行方向とは逆の方向に水が動いているので、そこが太平洋側なのだということがわかる。


みなかみ町を通り抜け、車はいよいよ三国峠へと差し掛かる。
道路わきの看板には「三国街道」と書かれているので、おそらく国道17号は「旧三国街道」なのだろう。

日本でも有名な峠だが、ここを昔の人が徒歩で越えたというのは本当なのだろうか?難しいと思うが、実際のところはどうなのだろう。

車で通っても、55のカーブがある厳しい峠道だった。

国道17号(旧三国街道)の峠



いよいよ新潟県に入ると、一段と雪が多くなる。

山道の中に時折現れる、栄えた集落はスキー場らしい。

山肌にはウィンタースポーツを楽しむカラフルな人影が見える。また、リフトもすぐそこに見える。

中でも栄えていたのは苗場とガーラ湯沢だ。

苗場は大きなホテルがあり、左側にはゴンドラが見えた。車の台数も多く、建物自体は古いものが多いが、まだまだ観光地としてはすたれていないようだ。

ガーラ湯沢も同様に人が多い。新幹線が特殊な形で一駅乗り入れており、観光客の受け入れに積極的な地域なのだろう。

今日もJR SKISKI のCMに出てくる新幹線が止まっていた。





その二つの町の間での出来事だ。

軽快に車を走らせていると、突然目の前を何かが通過した。


危うく轢かれかけたその動物はニホンザルだった。そしてそのサルが逃げていった方向を見てみると、動物園と同じくらいかそれ以上の数のニホンザルがいた。

車を停めると、驚いて山に入ってしまったが何匹かは写真に収めることができたのでここに貼っておく。

一匹だけ里に下りてきているのは何度か見たことがあるが、あの数を野生で見たのは初めてだった。

初めて行く場所では見たことないものを見ることができる。だから旅行は面白いのだ。

ちなみに、このサルの群れに遭遇したのは田代という場所だった。

長い新潟

大学生が長期休みなると、友達の一人くらいは青春18きっぷでの旅にチャレンジする。

鉄板なのは東京から京都まで鈍行で行くコースなのだが、その青春18きっぷ旅行あるあるの一つに「静岡長すぎ」があるという。

長旅をするとき、知らない土地ではどのくらい進んだのかがわからないため、県境を通過するとテンションが上がるのだ。

東京から京都に行くには東海道線を使う。
神奈川県に入って、静岡に入るのはすぐなのだが、静岡に入ってから、次の愛知県に入るまでがとてつもなく長いらしい。だから「静岡長すぎ」なのだ。



今回、それと同じことがおこった。「新潟長すぎ」である。

新潟県は日本海に沿って、南西から北東に向かって斜めに伸びている。

今回はそれとほぼ同じ方角に一番北東側に隣り合っている山形県を目指すのだ。とにかく長い。

また、それほど田舎道でもないので景色が単調なのも退屈な原因だった。


自分の中で唯一盛り上がったのは阿賀野川の橋を渡った時くらいだ。阿賀野川は福島県の西部でも見る名前なので、なじみのある川だった。

新潟県の道路はそれしか印象にないくらい退屈だったのだ。そして長かった。

途中、大きな風車もあったが、それほど感動的でもなく、一応写真は撮ったが、それも眠気覚ましの意味合いの方が強かった。



新潟は食事もおいしく、良いところもたくさんあるはずなのだが、今回は勉強不足でただ通過するだけになってしまった。

次回は前もって新潟の楽しみ方を調べてからリベンジしてみようと思う。

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