僕の夏休み

青森へ初めての上陸。

約3年ぶりの新幹線に乗り、東京を出発して3時間程で到着。
東北に訪れるのは、大学2年の頃に友人と2人免許合宿で訪れた山形県以来だ。

もう4.5年前になるだろうか。山形のド田舎にいきなり放り込まれた僕たちは当然免許もなく、移動手段もなかったため、あらゆる方法で自由時間に山形を駆け回った。
ホテルで貸し出ししている自転車で田んぼ道を走り回ったり、ヒッチハイクをしてイオンに行き、当時上映していた「君の名は。」を観に行ったりと今思うと、だいぶ無茶をしていたなと自分たちの若さに驚く。

友達もたくさんできたし、その友達たちと花火したりもした。
あの頃は何でも出来る気がしていたし、何者にでもなれる気がしていた。おそらく友人もそう思っていたに違いない。

それ以来の東北であり、行きの新幹線ではその頃を懐かしく思い出したりした。
今回青森を訪れたのは、遠距離恋愛中の彼女に会いに行くためだ。
実は彼女と付き合う前に、不思議と青森という場所に密かに惹かれていた。

なぜかというと、教科書で見た白神山地と青池があまりにも綺麗だったから。という至って単純な理由だが、もしかしたらその青森への憧れが彼女との出会いを引き合わせてくれたのかもしれない。


個人的な話はここくらいまでにして、青森に着いてまず思った事は、土地の広さである。東北の人からしたら当たり前なのかもしれないが、普段コンクリートジャングルで生活している僕からしたら、どの建物も幅が広く、一軒一軒の距離があるのもとても新鮮に思えた。そりゃあれだけ人が密集している都内でコロナが蔓延するわけだ。

今回旅行中あいにくの豪雨で、つくづく雨男だなと思ったが、それでも主要な観光地を巡れた。三内丸山遺跡をはじめとし、十和田現代美術館や魚菜センターなど青森を3泊4日で満喫した。

天気も悪いこともあり、白神山地や青池は次回にお預けにすることにしたが、しっかりと東北を楽しむことができた。
4.5年前訪れたぶりの東北。僕はあの頃から少しでも大人になることができただろうか?


ただ、東北には僕の少年心、何でも出来る気持ちを思い出させてくれる貴重な場所であるという事を今回再確認できた。

P.S.親愛なるRくんまたヒッチハイクでイオンまで映画見に行こうね。

2022.9.3
差出人: 下町の韋駄天


この記事は、下町の韋駄天さんに執筆していただきました。
管理人の高校時代からの友人で、旅行に行ったInstagramの投稿を見て声をかけたところ快く書いてくれました。持つべきものは良い友だなと改めて思います。一緒に免許合宿に行った19歳の夏を思い出して、なんだかジーンと来てしまいました。今回の青森も良い旅だったようで、東北好きとしてもうれしい限りです。
下町の韋駄天さん、この度はお忙しい中ご協力ありがとうございました。またいつか遊びに行こう!