最近、福島県会津若松駅から新潟県小出駅間を走る只見線が注目を浴びています。只見線は「紅葉の美しい鉄道路線ベストテン」第一位、「雪景色のきれいなローカル線ベストテン」第三位などにも選ばれている、知る人ぞ知るローカル線なです。
僕は『Tohoku Japan』の動画でこの写真を見たとき、「自分でもこんな写真を撮りたい!」と強く思いました。本当は今年の夏にも行こうと思っていたのですが、その日はもう日が暮れてしまい、お預けを食らっていました。
絶景写真が撮れるという場所は「只見第一橋梁」という場所です。山の間を流れる只見川。そこにかかる橋をローカル電車が走るといういかにも「映える」写真を撮りに行きました。
今回は2018年の大晦日12月31日のチャレンジとなりました。2018年年末の寒波の影響で、前日の30日には結構な積雪がありました。雪が積もっていても除雪車が動くので道路は問題ないと思いますが、やはり雪道なので、少し時間に余裕を持って準備をした方が良いと思います。
目的地を設定しよう
まずは道の駅、「尾瀬街道みしま宿」を目的地に設定します。車の通行量は比較的少く、渋滞の心配ありませんでした。ただ、雪景色の写真を撮るばあいには道路にも雪が残っている場合もあるので、少し時間に余裕を持って行った方がよいでしょう。
もう一つ忘れないでおきたいのは、電車の時刻調べです。僕は何も調べずに勢いだけで行ってしまったので一時間半近く待つことになりました。道の駅に入れるので、多少の時間はつぶせるのですが、写真だけ撮りたいという人は30分ほど前に到着すれば十分です。
少し早めに到着したら撮影場所の下見をして、試し撮りをしておくといいと思います。
只見線は一日にわずか六本しか走っていない電車です。調べずに行くと大損してしまう恐れがあります。必ず調べてから行くようにしましょう。
ここには2019年1月1日時点での只見線の只見第一橋梁付近の時刻をのせておく。参考程度にみてほしいが、行く前には必ずご自身で確認してほしい。
上り電車(→)
会津西方駅 出発 | おおよその通過時刻 | 会津桧原駅 到着 |
6:01 | 6:03 | 6:05 |
7:37 | 7:39 | 7:41 |
9:15 | 9:17 | 9:20 |
13:03 | 13:05 | 13:07 |
15:57 | 15:59 | 16:02 |
19:40 | 19:42 | 19:44 |
下り電車(←)
会津西方駅 到着 | おおよその通過時刻 | 会津桧原駅 出発 |
7:25 | 7:22 | 7:21 |
9:07 | 9:04 | 9:03 |
14:27 | 14:24 | 14:23 |
18:17 | 18:14 | 18:13 |
21:04 | 21:01 | 21:00 |
22:59 | 22:57 | 22:56 |
ちな身に僕の場合は11時半頃に道の駅に到着したのですが、電車は13:00過ぎ(上り)まで来ませんでした。その次は下り電車の14:20過ぎです。それを逃すとまた数時間待たなくてはいけなくなります。
今回は上り電車に狙いを定めて撮影しました。何も考えずに行ったのですが、結果として上り電車の撮影で良かったと思います。その理由については下で説明します。
撮影スポットまで
道の駅の駐車場内に撮影スポットまでの案内図が置いてある。それを見れば初めてでも迷うことなく目的地に行けると思います。A・B・C・Dと四つのスポットがり、Aからだんだんと標高が上がっていくような感じです。高度のある所からの写真を撮りたければ、Dの場所まで登ればいいということです。今回はせっかくなので一番高いDのポイントで写真を撮ることにしました。道の駅からは山の斜面にある遊歩道を登り、10分弱でした。運動に自信のない人でも、15分ほどで登れるはずです。
頂上にある鉄塔のふもとまで登ると、お目当ての只見第一橋梁はすぐに見つかります。左側を見ると、もう一つ有名な只見第二橋梁も遠くにみることができるので、時間に余裕のある人はそっちも狙ってみるといいと思います。ちなみ僕は両方トライしました。
今回撮りたい電車は会津西方駅に13:03着予定でした。会津西方駅はDの地点から見て左の方向にあります。そこから会津桧原駅に向かって進む途中に只見第一橋梁を通過するのです。
撮影スポットには中国人観光客が3人、カメラを持ったカップルが1組、ベテランの撮り鉄さんが5人ほど来ていました。電車通貨の10分前である12:50頃から、にぎやかだった撮影ポイントは徐々に静かになりました。
13:00頃、遠くから二両編成の列車が見えてくきます。電車が只見第二橋梁を渡り、会津西方駅に停車するのも山の上から確認できます。駅を発車すると2分ほどで只見第一橋梁を通過するので、会津西方駅に到着したのが見えたら、カメラのピントを合わせて心の準備をした方が良いと思います。
僕が先ほど、上りの電車をターゲットにした方が良いと言った理由はここです。上り電車だと会津西方駅(左側)から電車が接近していることが確認できますが、下り電車だと右側の山からいきなり電車が飛び出してくるように見えるのです。いつ現れるかわからない電車を真冬の山肌で待ち構えるのは体力的にも精神的にもしんどいと思います。良い写真を撮るなら、ある程度リラックスしてシャッターチャンスを待ちたいものですね。
天気は正直運だろうと思います。前日に雪が積もって当日は快晴というのが一番良いのでしょうが、今回行った日は当日も雪が降り続けていました。たまたま電車が来る30分ほど前から雲が切れて太陽が顔を出したのですが、ただただ運がよかっただけだと思います。
シャッターチャンス
電車が会津西方駅を発車して、一度山で見えなくなると、いよいよシャッターチャンスとなります。只見第一橋梁の上を通過する電車は、意外にも遅いことに驚きました。焦らなければ確実にいい写真が撮れると思います。距離も随分あるので電車がゆっくりに見えるのでしょう。電車が通過するときには周囲にシャッター音が鳴り渡ります。若し動画をとるという人は音声に入ってしまうと思うので、他の人と被らない日を選ぶしかなさそうです。
撮影後にも気を付けて
写真を撮ったあとには軽い下山が待っていいます。無事写真を撮り終えたという満足感に浸りながらも、気を付けて山を下りましょう。雪が残っているならなおさらです。帰り道に滑落でもして怪我をしたらせっかくのベストショットが台無しですからね。
もちろん帰り道の運転にも気を付けましょう。会津若松方面へ帰るときには道の駅「尾瀬街道みしま宿」のほかに柳津にも道の駅上がるので、撮影に疲れたら寄ってみるのもいいと思います。
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