旧日中線熱塩駅
雰囲気の残る駅舎、待合室
喜多方から帰宅する日の午後、熱塩方面に足を延ばした。熱塩は祖父の生まれ故郷のある場所だ。まず向かったのは旧日中線の熱塩駅だ。日中線は喜多方から熱塩をつないでいた電車だ。親戚のおばちゃんも通学に使っていたという。
熱塩駅は大通りを左に曲がると突然現れる。正月で他に人はいなかったので、寂しさが増していた。営業日に来ていれば、駅長室を改装した資料館のようなところも見学できたのだろうが、今回は外から眺めるだけとなった。駅の遺構はそのまま残されていて、当時の駅舎の雰囲気を味わうことができる。
かつてホームやレールがあった場所
駅のホームからは公園のような場所に降りることができる。レールは撤去されているが、ここから真っ直ぐ喜多方に向かって線路が伸びていたことは容易に想像できる。
活躍した車両
右側を見ると、除雪車が静態保存されていた。雪国を走るには雪と戦わなければいけない。
除雪車の後ろには客車の一両だけ置かれている。こちらは中に入ることができる。当時の高校生はこれに乗って通学していたのだろうか。
利用者だった人が見れば、色々な思いがよみがえることだろう。駅舎だってそうだ。自分が通学に使っていた環境が廃線になり、その遺構が残されているのを見たら懐かしくも寂しい複雑な心境になるだろう。
日中線の最後に日には、かなりの人が詰めかけたという。それだけ地域の人から愛された路線だったのだ。
残念ながら今はその姿を見ることはできないが、熱塩駅に行くと、いくらかその名残を垣間見ることができる。
日中線の線路後には
ちなみに、日中線の線路後はレールが撤去されて、枝垂桜が植えられている。喜多方の日中線しだれ桜は今では有名になっている。
僕は会津の桜シーズンに喜多方に来たことがなく、まだ満開の桜を見たことがない。冬の寒そうな桜並木を歩くと、垂れた枝が顔のあたりまで来ているので、それに桜が咲けばさぞかしきれいだろうと思う。
満開シーズンには観光客でいっぱいになるようだが、もしタイミングの合う人は行ってみると良いだろう。少し遅めの、四月末頃が見頃だと聞いた。
志村けんさんの「だいじょぶだぁ」は、志村さんが福島県喜多方市に遊びに来た時に、地元の人に言われた「あがっせ、あがっせ、だいじょぶだぁ」が起源だそうです。福島訛りを全国に面白おかしく広めてくれた志村さん。
— 福島県観光物産交流協会 (@fukushimatweet) March 25, 2020
なおっぺ、なおっぺ、だいじょぶだぁ#だいじょぶだぁ #志村けん頑張れ pic.twitter.com/VWgwHCbtlo
会津大仏
日中線熱塩駅から喜多方市街に戻る途中に、会津大仏の置かれている、願成寺がある。
大仏と言っても、そこまで大きくはないが、お寺自体は大きく、きれいな場所だった。
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